普遍性と一時代性

基本的に優れたデザインを持つものは、「時代を超える」とか「いつの時代においてもモダンに見える」とか「流行に左右されず、いつまでも廃れない」と言われる。

・榮久庵憲司がデザインしたキッコーマン卓上醤油瓶。ニューヨークのMOMAにも展示された。

・1947年の『Harpar’s Bazaar 』当時のアートディレクターはアレクセイブロドヴィッチ

ただ、それはたぶんデザインに限ったことではない。アートや建築、ファッション、文学、映画、音楽、食などあらゆる文化においても、いつの時代においても愛されるような普遍的で根源的な作品が必ずある。

一方で、ある特定の時期において熱狂的なファンを獲得したものもある。例えば、昭和を代表する映画「男はつらいよ」シリーズや、長髪が特徴的なヒッピーファッションなど、一時代を築いたと言える文化。

普遍性と一時代性。優劣はたぶんない。普遍性を有するもの、例えばヘインズの白ティはいつの時代においても自分が堂々としていられるファッションアイテムだし、他方では、ぼくがよぼよぼのジジイになっても、AKB48の曲を聴くだけで一瞬で青春時代にタイムスリップできる、そんな素晴らしさが一時代性を有するものにはきっとある。

歴史を歴史家や学者だけに語らせるのはもったいない。

教科書で1960年代の歴史を学ぶより、60年代に流行した映画や音楽などの文化に触れたほうが、当時の価値観や背景が感じられる。

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