2017.02.21 13:59沢木耕太郎の言葉から深夜特急シリーズで有名な沢木耕太郎が映画にまつわるあるエッセイでこう話していた。 『大人は過去を、子供は未来を映画に投影している。年をとるにつれ未来への夢よりも、過去の記憶の方が意味を持つようになる。』 なるほど。過去が豊富な大人は映画に出てくるキャラクターに過去の自分を重ね合わせることができる一方、子供はもともと過去(経験と言い換えてもよいだろう)の絶対量が少ないため、過去の...
2017.02.13 03:29演じることについて(3)演技の多重性 前回は「二重の演技」と題して、実生活上と舞台上の両方で演技する役者について書いてみたんだけど、実際はさらに複雑だ。役者の意識は、もはや二重どころではない多重構造になっていると思う。どうしてなのかっていうと、役者は舞台上で自らが演じる役柄の実生活上の演技(前回の投稿でいう”やくしゃ”)もしなければいけないからだ。 現在興行中の『ロミオとジュリエット』のロミオ役を演じ...
2017.02.03 05:34演じることについて(2)二重の演技 ぼくらは毎日、無意識的にではあるけれど何らかの役を演じている。例えば職場の自分と、仲のよい友だちと居る自分とでは、物理的には同じ自分であるが精神的には違う自分が存在している。また、「職場」で上司と話すのと、「飲み会」で上司と話すのでは、同じ人物が相手でも状況や場所によって、やはり自分の性質は異ってくる。(職場と比べ、飲み会という場の方が上司に対しリラックスして接している自分...